室蘭KMC HALLで繰り広げられたのは、心と心でぶつかりあったとても熱いイベントだった。

2024年7月にオープン。東室蘭に新しく誕生したライブホールの室蘭KMC HALL。今年は、小屋の母体となる会社である遊ずどカンパニー創業32年を迎えたこと。念願だったライブホールが生まれたことを祝い、夏から、スペシャルイベントを何本も立ち上げてきた。

  11月3日(日)、室蘭KMC HALLを舞台に「室蘭KMC HALL GRAND OPENING PARTY第4弾 遊ずどカンパニー創業32周年記念イベントVOL.3『共存するアイデンティティ vol.3』」を開催した。出演したLAY ABOUT WORLD、joppin:cal共に、北海道に縁のあるバンド。さらにオープニングアクトとして、札幌活動をしているFAZEBOXが出演。当日の模様を、ここにお伝えしたい。


FAZEBOX

 エモーショナル/ソリッドなパンクナンバーの数々を歌い、弾き倒す、3ピースバンドのFAZEBOX。彼らは終始激しさを魅力にした楽曲を次々と叩きつけ、観客たちの気持ちや身体を刺激してゆく。こぎみよく飛びだすラウド/パンキッシュな演奏に身を任せ、一緒にシンガロングしたくなる。ほぼノンストップで攻め続けるFAZEBOXの演奏に合わせ、フロアにいる人たちも気持ちを熱くしながら身体を揺らし続けていた。


joppin:cal

  「心の鍵を 開けたり 閉めたり 東京砂漠のスリーピースロックバンド 」と名乗る、joppin:cal。同じフレーズをリフレインしながら、彼らは、その場にいる人たちを自分たちが描きだすインナーワールドへ招き入れる。淡々とした歌声を重ね合わせて始まったのが『傍観者の夜明け』。耳に印象深い旋律を繰り返すたび、joppin:calの描きだす世界へ気持ちがズーンと落ちてゆく。和城の奏でるリフレインするスリリングかつソリッドな旋律とMaNaのタイトなドラムビートの上で、リョウ・アカイの淡々とした歌声が次第に熱を帯びるように上がりだす。何時しか、その世界へ心が強く魅了されていた。

 心地好い緊張感を抱きながらも、胸に刺々しい歌声を刺していくように和城の歌が響きだす。サビに向かってエモーショナルさを増す演奏と、クールな中にも熱を覚える歌声が刺激的だ。『ままある憎悪』では、巧みに転調や変拍子も繰り出しながら3人は、エモさを増す楽曲を通して、観客たちの気持ちを自分たちの懐の中へ引き寄せてゆく。

 MCでは、KMC HALLを作りあげた亀山氏との出逢いや、若い頃からライブに来ては面倒みてもらったことへの感謝の思いを、リョウ・アカイが熱く語っていた。

 冒頭から、3人が切れ味鋭いソリッドな音を交わしあい、この場の空気を一気に研ぎ澄ます。でも、その上で歌う和城の声には、どこか温かさを覚える。『殻殻』でもjoppin:calは、疾走するスリリングな音を突きつけ、北の大地に吹く秋風のような冷たい刺激を観客たちへ与えてゆく。3人の駆け引きするような演奏が、見ている側にも心地好い緊張感を与える。でも、和城の優しい歌声が響くことで親しみも覚えていた。

  表情を少し塗り替えるように、『twilight』で3人は、後ノリのビートを魅力に観客たちの身体を揺らしだす。ヴォーカルを担ったリョウ・アカイの歌声が秘めたエモさを持ってせまれば、ときに和城の歌声が、そこへ熱い彩りを描き加える。テンション高い演奏だ。ヒリヒリとした旋律と2人の歌声が絡み合う中、MaNaの切れ味鋭いドラムの音が気持ちを躍らせる。

  頭から変拍子を持ったトリッキーな演奏が飛びだした。演奏自体はクールでソリッドなのに、『猫じゃらす』を歌う和城の声が、とても感情的だ。けっして大上段に気持ちを叩きつけるわけではない。でも、感情の揺れを覚えるエモーショナルな歌声を通して和城は、いや、joppin:calは、この場にいる人たちの熱情した好奇心を、しっかりと自分たちの音楽で刺激し、惹き付けていった。

 MaNaのドラムの音が勢いよく飛びだすのを合図、これまでで一番熱を放つように『波動関数上のグレア』が飛び出した。リョウ・アカイの歌声も熱を持って言葉を呟き続ければ、和城も切れ味鋭い旋律を次々と掻き鳴らし、観客たちに心地好い刺激を与えてゆく。もちろんMaNaも、巧みに手数多く音を組み込み、2人の演奏を熱く押し上げる。この曲の間中、ずっと気持ちを熱くしながら、3人の交わり、駆け引きをしあう歌声と演奏の妙味に強く引き寄せられていた。

 MCでは、ライブが出来て、打ち上げも出来て、しかも大きなお風呂も設置し、タオルもふかふかで、ベッドに寝泊まりも出来るKMC HALLの魅力を、リョウ・アカイが笑顔を浮かべて語っていた。

 澄み渡る満天の星空が見えてくるような、美しくもクリーンな音が響き渡る。そのうえでリョウ・アカイが心の物語を語るように『drown fish』を歌っていた。さりげなく思い込めた声を寄り添える和城の歌も優しくてエモさを持っている。一つ一つの音が冷たい色を持ちながら、それらの音が絡みあうことで、この場に人肌の持つ温もりのような暖かさも覚えていた。演奏中、joppin:calの描きだす世界へ、時の流れを忘れたまま気持ちがずっと引き込まれていた。

  歪むベースの音へドラムの音が重なり、そこへソリッドなギターが絡み合う。さらに、ねっとりとした和城の歌声が、疾走する楽曲へ、粘りを持った刺激を描き加える。『雨跡』、空気を切り裂くように疾走するスリリングな楽曲だ。そこへ熱を持ったねばついた歌声を持って和城が観客たちの気持ちを絡め取る。ヤバい、感情が上がりだす。

  3人は攻撃的かつ熱を放つ演奏をテンション高く絡ませ、観客たちへ襲いかかる。けっして熱を振りまくわけではない。巧みに緩急した演奏も見せながら、joppin:calは『メギドライオン』を通して気持ちを揺さぶるスリリングな刺激を次々と与え続けていた。でも、それこそがjoppin:calらしいスタイルだ。曲が進むごとに一つ一つの、一人一人の放つ熱を持った演奏がギュッと寄り添い、歪み、歪んだ音の弾となって、観客たちの身体を貫いてゆく。

 挑発するように叩き続けるMaNaのドラムビートの上へ、リョウ・アカイの躍動する野太いベース音が絡み、その上で、クリーンな音で美しくも印象深い旋律を和城が奏でる。『指切り』の始まりを合図に、タイトなビートを響かせて演奏が一気に駆けだした。躍動する楽曲の上で、艶やかさを抱いた和城の歌が気持ちをぶつけるように。でも、一人一人の感情へしっかりと絡み合うように声を荒らげていた。

 歪んだ音の雨を降らせるように響くギターの音色。その音を受けて、リョウ・アカイが思いを伝えるように『umbrella in my rain』を歌いだした。曲が進むごと、次第に感情を増してゆく歌声と演奏だ。思いを物語るように淡く、でもエモさを持って歌うリョウ・アカイの声を、変拍子を用いた打点の強いビートと、ギターのアルペジオの旋律、甘く躍動するベースの音色が、モノクロの感情にどんどん色を付けてゆく。誰もがその様へ、張りつくように惹かれていた。

 テンション高い、スリリングな演奏だ。joppin:calは『さめざめ』を通して、ヒリヒリとした、でも強い熱を通してこの場を色付ける。ずっと熱を持った心地好い緊張感を抱きながらも、1曲の中、早いテンポで次々といろんな場面を描きだす。しかも和城の歌声がエモーショナルだからこそ、様々な色を持った歌と演奏が描きだす、グラデーションを持った世界へ強く引き寄せられていた。

  心地好い緊張感を持った演奏へ、さらに刺激を与えるように『close to me』が飛びだした。クールな装いを見せながらも、3人とも気持ちの内側にメラメラとした炎を燃やし、それを歌声や演奏に乗せてさりげなく。でも、触れた人の感情を強く揺さぶる刺激を与えてゆく。ほんと、秘めたエモさを奥ゆかしく。でも、グイグイと突き刺してゆくバンドだ。

 最後にjoppin:calは、ときにグロウルも混ぜ、荒ぶる感情を剥きだす、吐き出すように、攻撃的な演奏に乗せて『施錠』を突きつけた。奥ゆかしさを脱ぎ捨てたとたん、こんなにも荒々しく攻撃的になるとは。熱情した3人の演奏を受け止めようと、フロアでは両手を高く掲げ、その音を受け止める人たちがアあちこちに登場。最後の最後にjoppin:calは、体感的な衝撃を持った荒々しくもエモーショナルな演奏を通して、観客たちの気持ちと身体を騒がせていった。

joppin:cal

http://joppin-cal.com/

joppin:cal Xアカウント

『傍観者の夜明け』

『ままある憎悪』

『殻殻』

『twilight』』

『猫じゃらす』

『波動関数上のグレア』

『drown fish』

『雨跡』

『メギドライオン』

『指切り』

『umbrella in my rain』

『さめざめ』

『close to me』

『施錠』


LAY ABOUT WORLD

  アグレッシブかつ刺激的なSEに乗せ、メンバーらがステージへ。フロアでは、両手を上げてクラップをする人たちも。狂太郎がお立ち台に飛び乗り、最初から感情を剥き出しに煽れば、イザナと真悠も台の上に立って煽りだす。その気迫をダイレクトにぶつけるように、LAY ABOUT WORLDのライブは『freezing』からスタート。ヒリヒリとする、とても攻撃的な演奏だ。狂太郎が感情を剥き出しに襲いかかれば、その挑発に負けずと観客たちも頭を振り乱し、高く掲げた両手を鳴らし、彼らの気迫を受け止める。何時しかフロアのあちこちで飛び跳ね、騒ぐ人たちの姿が。LAY ABOUT WORLD、最初から戦いを挑む様でせまっていた。

  その姿勢をさらにアグレッシブさを持って示すように、身体をグサグサと切り裂く演奏を武器に、彼らは『Inside out』を突きつけた。ときにがなりながら。でも、エモーショナルさを持った歌声を持って、狂太郎は観客たちを挑発し続けていた。彼らが攻撃的な牙を向けるたびに、観客たちも気持ちを熱くしヘドバンすれば、その場で高く飛び跳ねながら、身体を上下に大きく揺らしていた。

 彼らはけっして勢いを持った演奏を止めることはない。それどころか、曲を重ねるごとに演奏に痛い衝撃と熱を加え、観客たちから理性を奪い取る。『scolding』でも狂太郎の煽りに刺激を受け、大勢の人たちか拳を高く突き上げ、その場で飛び跳ねながら荒ぶる声をぶつけていた。狂太郎とイザナが台の上で煽れば、途中には、観客たちが身体を激しく折り畳む様も誕生。イザナのヒステリカルなギターの旋律の数々や、真悠の唸るベースの音が気持ちを騒がせる。

  サポートドラマーのカエデが作り出すグルーヴィなダンスロックに乗せ、狂太郎が「踊り狂え!!」と叫び、『glare』を突きつけた。ジッとなどしてられない。大勢の人たちが左右に飛び跳ね、横モッシュをすれば、重く、激しく跳ねるダンスロックに乗せ、ときに身体を折り畳みながら騒ぎ狂っていた。熱狂の先導者となった狂太郎の煽る声が、一人一人の理性を喰らい続ける。

  真悠の唸るべースを合図に、『Behind you.』でも観客たちが左右に躍れば、その場でくるくる回りだす。気持ちを熱く煽る歌声や演奏だ。台の上に立って歌い煽る狂太郎が、この場を狂った宴の場へ導き続ける。激しく挑発するイザナのギターソロも印象的だ。カエデと真悠の作りだす毒々しいダンスビートに乗せ、ずっと飛び跳ねていたい。止まることを阻止する狂太郎の歌声が、身体を揺さぶり続けていた。

 MCでは、狂太郎が代表の亀山氏との長い付き合いであることを語っていた。真悠も、亀山氏が苦難の日々だった時期のことや、それでも情熱を持ってイベントを組んでいたこと。そのうえで自分の城を持ったこと。そこへ呼んでいただけた喜びを伝えていた。

  心地好い緊張感を抱いたイザナのギターの演奏から、ミドルメロウな『irony』へ。これまでの攻撃的な姿から色を塗り替えるように、触れた一人一人の心に哀愁を抱いた情景を、3人は歌声と旋律の絵筆で描きだしていた。切なくエモーショナルに。でも、そこから強い意志を抱いた思いを持った歌が、しっかりと胸を突き刺していた。哀愁を帯びたミドルメロウな演奏へ、誰もが心を深く寄り添えてゆく。

 「繰り返す毎日の中で~」と狂太郎が歌いあげるのを合図に、『時の沙』へ。巧みに変拍子や転調を繰り返す演奏の上で、狂太郎が熱く語るように早口で思いをぶつけていた。テンション高い演奏だからこそ、気持ちが引き寄せられる。だから熱を抱いたその歌声や演奏を、心や瞼にしっかりと焼き付けていたかった。

 狂太郎の声を合図に、跳ねた演奏が飛び出した。LAY ABOUT WORLDはテンション高くタイトな演奏を魅力にした『peer pressure』を通して、観客たちの身体を揺らしつつも、心地好い緊張感を抱いた歌声や演奏で、その場へ釘付けにしていた。後半には、荒ぶるソリッドな演奏に合わせて観客たちが手拍子をすれば、イザナのギターソロに向けて大きく手の華を咲かせる場面も登場していた。

  それまでのソリッドな演奏へ、さらに熱を描き加えるように、LAY ABOUT WORLDは『stunning』を伝えてきた。スタイリッシュかつタイトに攻めた演奏へ、熱情した歌声でねっとり肌に絡みつくような刺激を与える狂太郎。真悠のベースが終始動きまわれば、イザナもクリーンな音で観客たちの意識を次々と切り付ける。ソリッドとエモーショナル、2つの感情が熱く混じり合う様が気持ちを刺激する。 

  カエデのドラムカウントを合図に、真悠とイザナが剥きだした荒ぶる感情を突きつけた。その上で、感情が騒ぐままに早口で言葉を吐き出す狂太郎。LAY ABOUT WORLDは『Reincarnation』を通して、この場に熱情したスリリングな衝撃を与えていた。狂太郎が高揚した思いのまま気持ちを揺さぶる痛い感情的な言葉の数々を放つたびに、心がずっと騒ぎ続けていた。

 「ここからアゲていくぞ、やれんだろ!!」「もっともっと自分出してこい」「吐き出せ」と叫ぶ狂太郎の絶叫を合図に、冒頭から激しい折り畳みの景色が広がる『Swerve』を突きつけた。熱情を持った音を鉄槌の如く振り下ろし演奏をするメンバーたち。同時に、身体を跳ねさす強烈なビートも刻んでゆく。だから場内のアチコチで頭を振り乱し、思いきり飛び跳ね、身体も感情も激しく揺さぶりながら観客たちが沸き上がっていた。

 激情した熱を振りまき爆走する『ZERO』に乗せて「生きてるか!!まだまだやるぞ!!」「やっちまえ!!」と煽り叫ぶ狂太郎。メンバーらへ喰らいかかるように、大勢の観客たちが声を張り上げ、ときに拳を突き上げ挑みかかる。今にもフロアへ飛び込まんばかりの姿を持って、ときにへドバンしながら歌い煽る狂太郎。

 その勢いへ、さらに熱狂と興奮の拍車をかけるように、LAY ABOUT WORLDは『Dore』をぶち込んだ。狂太郎の攻撃的な歌声や姿へ向け、場内中からも絶叫したかけ声が上がる。互いに狂った感情と感情をぶつけあい、この場を熱情した戦いの場に染め上げる。何時しかメンバーも観客たちも、互いに感情を剥き出してぶつかりあっていた。

  「君に映る景色、何時までも色褪せずに」。気持ちを痛く切ない心模様で染め上げるように、彼らは悲哀を抱いたバラードの『tightrope』を演奏。ときに瞼を閉じ、ときに遠くを見つめ、胸の内から込み上げる思いを届けるように狂太郎が歌いあげていた。胸を揺さぶり、心を濡らす歌で触れた人の気持ちを動かす力があるからこそ、対極にある荒ぶる曲でも人の気持ちを強烈に揺さぶっていくことを、この曲を聴きながら感じていた。 

 MCでは、イザナが大学時代を室蘭で過ごした思い出を語れば、思い出の地を巡る散歩を朝にしていたことを語っていた。

  ライブも最後のブロックへ。さらに激しさと攻撃性を増した姿で、LAY ABOUT WORLDは煽り曲の『BREAK THE RULES』を叩きつけた。狂太郎が煽るたびに、フロアのあちこちから拳が高く突き上がれば、絶叫にも似た声が飛び交う。狂太郎が飛び跳ねるたびに、フロアにいる人たちも飛び跳ねれば、いつしか3人とも台に上がり、今にもフロアへ飛び込まんばかりの姿勢を持って、観客たちへ挑みかかっていた。さぁ、もっともっと、もっともっと狂ってしまえ!!!

  「もういっちょ、いこうぜ!!」の声をきっかけに、さらに速さと重厚さを増した演奏を武器に、彼らは『UP SIDE DOWN』を突きつけた。狂ったように頭を振り乱し演奏をするイザナの姿も強烈なインパクトを放っていた。途中からは、この空間が身体を折り畳む人たちによるカオスな場に変貌。

  「出し尽くせ!!」。飛び出したのが、LAY ABOUT WORLD流のアッパーでアゲな激烈ダンスロックチューンの『FUCKIN'DAY』。理性も身体もガンガンに揺さぶるファンキーでパーティーかつ激情した演奏に乗せ、大勢の人たちが暴れ狂っていた。狂太郎が身体を折り畳み、飛び跳ねる姿に合わせ、たくさんの人たちも熱情した感情のチューニングを合わせ、騒ぎ狂っていた。そして‥。

  「出し尽くせよ、いいか!!」「やっちまえ!!」。最後にLAY ABOUT WORLDは『clingy』を突きつけ、観客たちを横モッシュや2ステップしはしゃぐ姿へ染め上げていった。大勢の人たちが突き上げた拳を振り回せば、これまで以上に激しく頭を振り乱す。けっして余力を残すことなく、この場にすべてをぶつけ、吐き出し、燃え尽きる。荒ぶる感情を咲き乱す様をこの場に描き上げ、LAY ABOUT WORLDのライブは熱狂と共に幕を閉じていった。

  アンコールで演奏したのが、亀山氏のリクエストナンバーの『cxlone』。この曲に合わせて、誰もが気持ちが動くままに飛び跳ねていた。それが、この場を楽しむためのルールのように。胸をくすぐる歌と躍動する演奏の刺激を受け、気持ちが、身体が勝手に弾みだす。でも、それこそが人の感情を動かす音楽の証。さぁ、気持ちが動くままに飛び跳ね続けようか。ずっとずっとずっと‥。

 最後の最後にLAY ABOUT WORLDが叩きつけたのが、『throwback』。狂太郎が絶叫すれば、真悠もイザナも台の上で、沸き立つ感情をぶち撒けるように演奏。メンバーと観客たちが、共に剥きだした裸の感情でぶつかりあっていた。そういう自分でいられることが嬉しい。そんな最強の場を作りだしたKMC HALLと、店長の亀山順一氏と、LAY ABOUT WORLD。そして、joppin:calとFAZEBOXに素直に言葉を送りたい。「ありがとう、最高に楽しかったよ」と!! (テキスト長澤智典)

LAY ABOUT WORLD

http://lay-about-world.jp/

LAY ABOUT WORLD Xアカウント

『freezing』

『Inside out』

『scolding』

『glare』

『Behind you.』

『irony』

『時の沙』

『peer pressure』

『stunning』

『Reincarnation』

『Swerve』

『ZERO』

『Dore』

『tightrope』

『BREAK THE RULES』

『UP SIDE DOWN』

『FUCKIN'DAY』

『clingy』

-ENCORE-

『cxlone』

『throwback』